ユーザープロファイルの削除方法や修復方法を解説!影響や削除できない場合の原因も

今回は、ユーザープロファイルを削除する方法や修復する方法について解説します。

ユーザープロファイルの削除方法には、以下のようなものがあります。

  • システムからユーザープロファイルを削除する
  • エクスプローラーでユーザープロファイル・レジストリを削除する
  • コマンドでユーザープロファイルを削除する など

ユーザープロファイルが破損してしまった場合の修復方法についても解説していますので、お困りの方は参考にしてみてください。

ユーザープロファイルを削除する影響は?フォルダは残る?回答です

ユーザープロファイルを削除するとユーザーアカウントのデータが消えるため注意が必要です。

ユーザーアカウントのデータとは、該当のユーザーが利用していた以下のようなデータを指します。

  • デスクトップ
  • お気に入り
  • ドキュメント

このように、ユーザープロファイルを削除した場合これらのデータは消えてしまうため、必要であればバックアップを取っておきましょう。

Windows 10、Windows 11のユーザープロファイルの削除方法

Windows 10、Windows 11でユーザープロファイルを削除するには、以下のような方法があります。

  • システムからユーザープロファイルを削除する方法
  • エクスプローラーでユーザープロファイルを削除する方法
  • コマンドでユーザーアカウントを削除する方法

以下の項目でくわしい手順を解説しています。

システムからユーザープロファイルを削除する方法

システムからユーザープロファイルを削除するには、以下のような手順に沿って操作してください。

【システムからユーザープロファイルを削除する方法】

  1. 「スタート(Windowsマーク)」を選択します。
  2. 「Windowsシステムツール」を選択します。
  3. 「コントロールパネル」を選択します。
  4. 「システムとセキュリティ」を選択します。
    表示方法は「カテゴリ」を選択しておきます。
  5. 「システム」を選択します。
  6. 「システムの詳細設定」を選択します。
  7. 「ユーザープロファイル」内の「設定」を選択します。
  8. 名前欄を確認し、該当のユーザーを選択します。
  9. 「削除」を選択します。
  10. 「はい」を選択します。
  11. 完了後、「OK」を選択します。

エクスプローラーでユーザープロファイル・レジストリを削除する方法

エクスプローラーからユーザープロファイルを削除したい場合、削除後にレジストリも削除する必要があります。

こちらの項目ではエクスプローラーでユーザープロファイルを削除する手順を解説しています。

【エクスプローラーからユーザープロファイルを削除し、レジストリも削除する手順】

  1. エクスプローラー(フォルダのマーク)を開きます。
  2. 「C:\Users」または「C:\ユーザー」を開きます。
  3. 削除したいユーザー名のフォルダを右クリックします。
  4. 「削除」を選択します。
  5. 削除後、「スタート(Windowsマーク)」を右クリックします。
  6. 「ファイル名を指定して実行」を選択します。
  7. 「regedit」と入力します。
  8. 「OK」を選択します。
  9. 「ユーザーアカウント制御」のウインドウが表示されたら、「はい」を選択します。
  10. 「HKEY_LOCAL_MACHINE」を選択します。
  11. 「SOFTWARE」を選択します。
  12. 「Microsoft」を選択します。
  13. 「Windows NT」を選択します。
  14. 「CurrentVersion」を選択します。
  15. 「ProfileList」を選択します。
  16. 「S-1-5-21〜」と記載されている部分を開き「ProfileImagePath」の値でユーザー名を確認します。
  17. 該当のキーが見つかったら右クリックし、「削除」を選択します。
  18. メッセージが表示されたら「はい」を選択します。

Windows 10でユーザーアカウントをコマンドで一括削除する方法(ユーザープロファイルは手動削除が必要)

コマンドプロンプトを使用してユーザーアカウントを削除することもできます。

この場合はユーザープロファイルやフォルダが残ります。

【コマンドでユーザーアカウントを削除する方法】

  1. 「スタート(Windowsマーク)」を選択します。
  2. 「Windowsシステムツール」を選択します。
  3. 「コマンドプロンプト」を右クリックします。
  4. 「その他」を選択します。
  5. 「管理者として実行」を選択します。
  6. 「ユーザーアカウント制御」のメッセージが表示されたら「はい」を選択します。
  7. 「net user」と入力します。
  8. 「Enter」キーを押します。
  9. ユーザーアカウント名が表示されますので、確認します。
  10. 「net user 〇〇(該当のアカウント名) /delete」と入力します。
  11. 「Enter」キーを押します。
  12. 「コマンドは正常に終了しました。」と表示されたら完了です。

ユーザープロファイルが削除できない場合の原因、対処方法

ユーザープロファイルが削除できない場合、以下のような原因が考えられます。

  • 削除したいユーザーでサインインしている
  • 削除したいユーザー以外でサインインしているが、該当のユーザーが使用中である
  • 管理者権限がない

削除したいユーザーで現在サインインしていないか確認した上で、その他の原因についてもチェックしてみましょう。

削除方法も複数ありますので、やってみてできなかった方法とは別の方法を試してみるのもよいでしょう。

ユーザープロファイルの修復方法

「アカウントにサインインできません」などのメッセージが表示される場合、ユーザープロファイルが破損してしまっていることが疑われます。

ハードディスクの不具合やアップデートの影響により、ユーザープロファイルが破損してしまった場合は、以下のような方法で修復を試みてください。

  • 再度サインインする・PCの再起動
  • セーフモードでの復元
  • レジストリエディタによる復元
  • ユーザープロファイルを新たに作成する

それでも解決しない場合は、クリーンインストールなどが有効な可能性があります。

再度サインインする・PCの再起動

ユーザープロファイルにエラーが発生した場合は、まず再度サインインしてみてください。

サインインし直す方法は以下の通りです。

【再度サインインする方法】

  1. 「スタート(Windowsマーク)」を選択します。
  2. 該当のユーザーアイコンを選択します。
  3. 「サインアウト」を選択します。
  4. サインイン画面に戻ったら、改めてサインインします。

再度サインインしても状況が改善しない場合、再起動が有効な可能性があります。

再起動後にサインインしてみて、状況が改善しているか確認してみてください。

セーフモードでの復元

ユーザープロファイルが破損してしまった場合は、セーフモードで復元を行うことで問題が解決する可能性があります。

セーフモードでの復元は、復元ポイントが作成されている場合に利用できます。

セーフモードでの復元方法は以下の通りです。

【セーフモードでユーザープロファイルを復元する方法】

  1. 「スタート(Windowsマーク)」を選択します。
  2. 「設定(歯車マーク)」を選択します。
  3. 「更新とセキュリティ」を選択します。
  4. 「回復」を選択します。
  5. 「PCの起動をカスタマイズする」内の「今すぐ再起動」を選択します。
  6. 「トラブルシューティング」を選択します。
  7. 「詳細オプション」を選択します。
  8. 「その他の修復オプションを表示」を選択します。
  9. 「スタートアップ設定」を選択します。
  10. 「再起動」を選択します。
  11. 再起動後、「4」キーを押します。
  12. セーフモードが起動したら、「スタート(Windowsマーク)」を選択し、右クリックします。
  13. 「ファイル名を指定して実行」を選択します。
  14. 「control」と入力します。
  15. 「OK」を選択します。
  16. コントロールパネルが開きます。
    表示方法を「カテゴリ」にします。
  17. 「システムとセキュリティ」を選択します。
  18. 「システム」を選択します。
  19. 「システムの保護」を選択します。
  20. 「システムの保護」タブを選択します。
  21. 「システムの復元」を選択します。
  22. 該当の復元ポイントを選びます。
  23. 「次へ」を選択します。
  24. 「完了」を選択します。
  25. 「システムの復元が完了しました」と表示されるまで待機します。

システムの復元が完了したら、再度サインインできるか確認してみてください。

レジストリエディタによる復元

ユーザープロファイルが破損してしまった場合、レジストリエディタを使用して復元を行える可能性があります。

レジストリエディタの編集は、場合によってはPCの不具合を引き起こす可能性もありますので、もしよくわからなくて不安だという場合はその他の方法を試してみてください。

また、作業前にはバックアップを取っておきましょう。

【レジストリエディタによる復元方法】

  1. 「スタート(Windowsマーク)」を選択します。
  2. 「設定(歯車マーク)」を選択します。
  3. 「更新とセキュリティ」を選択します。
  4. 「回復」を選択します。
  5. 「PCの起動をカスタマイズする」内の「今すぐ再起動」を選択します。
  6. 「トラブルシューティング」を選択します。
  7. 「詳細オプション」を選択します。
  8. 「その他の修復オプションを表示」を選択します。
  9. 「スタートアップ設定」を選択します。
  10. 「再起動」を選択します。
  11. 再起動後、「4」キーを押します。
  12. 「スタート(Windowsマーク)」を右クリックします。
  13. 「ファイル名を指定して実行」を選択します。
  14. 「regedit」と入力します。
  15. 「OK」を選択します。
  16. 以下の手順でまずバックアップを取ります。
    「ファイル」を選択します。
  17. 「エクスポート」を選択します。
  18. 該当のフォルダを選択し、「エクスポート範囲」で「すべて」にチェックを入れます。
  19. 「保存」を選択します。これでバックアップ完了です。
  20. 「HKEY_LOCAL_MACHINE」を選択します。
  21. 「SOFTWARE」を選択します。
  22. 「Microsoft」を選択します。
  23. 「Windows NT」を選択します。
  24. 「CurrentVersion」を選択します。
  25. 「ProfileList」を選択します。
  26. 末尾が「.bak」となっているファイル名を選択します。
  27. 「ProfileImagePath」内の「データ」を確認し、該当のユーザー名を探します。
  28. 末尾が「.bak」のデータを右クリックします。
  29. 「名前の変更」を選択します。
  30. 末尾の「.bak」を削除します。
  31. 「RefCount」を右クリックします。
  32. 「修正」を選択します。
  33. 「値のデータ」に「0」を入力します。
  34. 「OK」を選択します。
  35. 「State」を右クリックします。
  36. 「修正」を選択します。
  37. 「値のデータ」に「0」を入力します。
  38. 「OK」を選択します。

以上の手順が済んだら、問題なくサインインできるかどうか試してみてください。

手順内で項目が見つからないという場合はそもそもレジストリの編集ができない可能性もありますので、その他の方法をおすすめします。

ユーザープロファイルを新たに作成する

ユーザープロファイルが破損してしまった場合、新たにユーザープロファイルを作成することで問題が解決する可能性があります。

ユーザープロファイルの作成方法は以下の手順です。

【ユーザープロファイルを新たに作成する方法】

  1. 「スタート(Windowsマーク)」を選択します。
  2. 「設定(歯車マーク)」を選択します。
  3. 「アカウント」を選択します。
  4. 「家族とその他のユーザー」を選択します。
  5. 「その他のユーザーをこのPCに追加」を選択します。
  6. 「このユーザーのサインイン情報がありません」を選択します。
  7. 「Microsoftアカウントを持たないユーザーを追加する」を選択します。
  8. ユーザー名、パスワード、ヒントを入力します。
  9. 作成したユーザーを選択します。
  10. 「アカウントの種類を変更」を選択します。
  11. 「管理者」を選択します。
  12. 「OK」を選択します。
  13. 「スタート(Windowsマーク)」を選択します。
  14. ユーザーアイコンを選択します。
  15. 「サインアウト」を選択します。
  16. 作成したユーザーでサインインします。
  17. エクスプローラー(フォルダのマーク)を選択します。
  18. 元ユーザーのユーザーフォルダを開きます。(「C:\Users\該当のユーザー名」)
  19. 必要なファイルをコピーします。
  20. 新しいユーザーのユーザーフォルダに貼り付けます。

ユーザープロファイルの削除方法や修復方法まとめ

今回は、ユーザープロファイルの削除方法や修復方法について解説しました。

ユーザープロファイルを削除すると、アカウントで利用していたデスクトップやお気に入りのデータなどもすべてなくなってしまうため、注意しましょう。

必要なデータがある場合は特に、削除前にバックアップを取っておくのがおすすめです。

また、ユーザープロファイルの削除は方法によってはレジストリの部分を削除する必要があるものなど、複雑な方法も存在します。

手順を誤ったり抜かしてしまったりすると、思ったような結果が出ない場合もあるため注意が必要です。

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